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第35回:黙っていることはいいこと? 

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先日、飲み会で「しまったなぁ~」と思うことをやってしまいました。

私は趣味で社交ダンスをやっているのですが、ダンス仲間が集まった飲み会で、つい自分のペア相手への不満をみんなに対して言ってしまったのです。

「だってさぁ、この人、先生みたいに私に対して教えてくるんだよ!対等なペア相手なのに~」といった具合です。

ペア相手の悪口は、「わかるわかる~」「うちもね~」と盛り上がる必須ネタといえなくもないのですが(笑)

その場にいたペア相手は苦笑いといった体で、「あっ、居心地の悪い思いさせてしまったなぁ…」と、あとでちょっぴり反省しました(でもちょっぴり)。

ただ、そういうとき、いつも「これぐらい我慢我慢…」と思っていることが、思わず口をついて出てくるので、自分でも驚くことがあります。

「言っても仕方ないか」と割り切っていたり、あきらめていたつもりのことが「ああ、やっぱり私はそれが不満だったのか~」と改めて気づかされるのです。

こんなふうに、心の奥底に溜めている不満は、表面上うまく取り繕っているつもりでも、あるときひゅっと顔をのぞかせます。
さらに問題なのは、このような不満を放っておくと、「より極端な形で表面化する」ということです。

アサーティブであるというのは、きちんと不満や問題に対して向き合い、丁寧な対話に基づく問題解決を図る姿勢ですが、上記のような「黙っている」姿勢はパッシブと言われます。

パッシブは、そこに自分が何らかの問題や不満を感じているのにも関わらず、そのことを表明せず、黙ってやり過ごそうとする対処方法です。

もちろん、パッシブに対処することの良さもあります。
パッシブに振る舞うことで、周囲との間に波風を立てずに済みます。相手の期待に応えることで、相手からの好意や評価を手にすることもできます。

また、あらゆる不満に異議申し立てをすることがいいというものでもありません。その場の状況に応じて、自分の要求を後回しにすることが必要な場面も当然あります。

ただし、いつもパッシブでやり過ごすことを選択し続けてしまうと、その代償は知らず知らず大きなものとなります。

例えば仕事を次々と振られ、明らかに処理が難しいと感じているような場合でも、私たちはしばしば黙ってそれを引き受けがちです。

「断れるわけがない」
「できないなんて言ったら評価が下がる」
「どうせ誰も助けてはくれない」
「自分がやるしかないのだ」

…などなどの思いが、自分の中の「もうこれ以上は無理!!」という悲鳴を飲み込ませてしまいます。

その結果がどうなるかというと…

  • 引き受けたはずの仕事をまっとうできず、迷惑をかけてしまう
  • 無理を重ねた挙句、体を壊す
  • 燃え尽きて、仕事を離れる

といったより大きな問題へと姿を変えて、表面化してくるのです。

パッシブであるというのは、厳しい言い方をすれば「その都度の問題解決を先送りしている」とも言えます。
問題の芽が小さなうちに摘むことをせず、不満や無理を自分の内側に溜めに溜めてから、もっとも極端な形で周囲に対して表現しているともいえるのです。

もちろん、上司に対して、「これ以上できない」と口にするのは勇気のいる行為です。
言ってはいけないことと感じているかもしれません。

ただ、自分が責任を持ってできる範囲をきちんと示すことは、できないことを「できる」と言われるよりは、最終的には上司にとっても望ましいことのはずです。

もしそこが自分にとって大事な居場所や人間関係であるなら、疲れ切って何もできなくなったり、顔を見るのも嫌になって相手との関係を根こそぎ終わらせる前に、結果はともかく、きちんと問題を口にし、話し合う価値はあります。

私たちは自分がそう期待するほどには、自分をごまかし続けることはできません。

「無理をしている」「我慢している」を自覚したら、黙ったまま問題を大きくする前に、ぜひアサーティブな対処を取るようにしてみませんか。

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