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ホームアイシンクインフォメーション第38回:マイノリティ・リポート(2002年)

第38回:マイノリティ・リポート(2002年)

こんなところにもプロマネ! 2024.07.30

相変わらず元気に走り回って実年齢を感じさせないトム・クルーズ。若かりし彼が主演で、かつスピルバーグ監督で作られた「マイノリティ・リポート」が今回とりあげる映画です。
今では地上波テレビで映画を見る機会がかなり減りましたが、以前はテレビでも何度も放映されていた作品です。SF作品としても秀逸で、なおかつスピルバーグ監督、トム・クルーズ主演ですから面白くないわけがありません。さてそんな中にどんなプロマネ要素を見つけられるでしょう?

まずは映画そのもののストーリー。
オープニングでは何の説明もなく2つの名前が刻まれたボールが作られるところから始まります。これは(映画の中ではのちにわかるのですが)プリコグと呼ばれる超能力者たる預言者が、近々に起きるであろう犯罪を予測した結果であり、その犯人と被害者のそれぞれの名前が刻まれているのです。
さらにプリコグ(預言者)が受けたイメージをもとに、犯罪場所を特定していきます。
主人公ジョン(トム・クルーズ)は刑事で部隊長。彼はここ「犯罪予防局」に勤めており、これから起きるであろう犯罪を未然に防ぐのが彼の仕事です。
二つのボールに刻まれた名前、そして預言者のイメージから場所を特定し、(数分後に犯罪が起きるであろう)場所に急行します。そこで、予言通り起きる予定だった「殺人事件」を、ギリギリで阻止するのです。

現実世界では「犯罪予防局」など未来を見通すことはできるわけもなく、現存する警察は「事件が起きてから」対処するしかないのが実情です。たまたまその場に居合わせていれば別ですが、事件の多くは「起きてから」対処するしかないのが現実です。
しかしみなさん、様々な場面で普通にその先のことを予測して対処していませんか?「ここでおやつを食べ過ぎたら、晩御飯が食べられなくなるから、ちょっと加減して…」「もしかしたら電車が遅れるかもしれないから、ちょっと早めに家を出て…」と、その先のことを見越して対処する。まさにこれが「リスクマネジメント」のスタンス。
ただ、そうした「具体的な対策(おやつを加減する、早めに家を出る…)」を行うのは、具体的な事象「食べ過ぎで食べられなくなって健康を害する」とか「電車が遅れて重要なイベントに間に合わなくなる」など、具体的な状況がイメージできているから。なので、そのひとつひとつに対して「具体策」を想像し、実行するのです。
逆に「なんかわからないけど、晩御飯が食べられなくなるかもぉ」と漠然ととらえているだけではどう対処していいのかもわからず。具体的にリスクを意識できているからこそ、具体的な対策を検討できることになるわけです。そのために現実のプロジェクトでは、リスクを具体的に意識するためにも「リスクの洗い出し」を行うプロセスが設定されているのです。

映画に戻りましょう。主人公ジョンはとあるきっかけから、プリコグのシステムにまつわるほころびを見つけます。が、それは犯罪予防局という組織自体を揺るがす大きな陰謀の糸口につながっており、それに気づいたジョンは大きな事件に巻き込まれていきます。
SFサスペンスといってもいい作品なので、しっかりとロジックを追って見ていないと振り落とされてしまいそうになりますが、とはいえスピルバーグ作品でもあり、エンターテイメント性も高い楽しめる作品です。
映画公開当時では未来の技術だったものも、今では映画の中に出てきていた「空間に映像を出して、手で操作する」なんてことも、一部のヘッドセットで実現できるようになってきています。かつての映画の中の未来が今現実の一部になっているところも興味深いのではないでしょうか。ぜひ久しぶりに機会があればご覧いただきたい作品です。

それではまた。

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