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第32回:「Iメッセージ」で伝えよう 

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さて今回は、アサーションにおいて「事実」をどう表現するかについて、考えてみましょう。

アサーションでは、「①事実」→「②感情」→「③要求・提案」を言葉にすることが基本です。

「①事実」は、
「問題にしようとしている現在の状況や相手の行動を描写すること」
です。相手に何らかの要求や提案をする上で、背景の共有を図るわけですね。

この「事実を表現する」というのが、一筋縄ではいかないところなのです。

ではAさんのケースをもとに考えてみましょう。

Aさんは人当りの良い温和な方。
「ちょっとこれお願いできる?」と言われると「はぁ、まぁ」と言いつつ断れないタイプです。

特に最近、職場の先輩Bさんから、本来自分でやるべき雑用を頼まれることが当然のようになってきてしまいました。

Aさんは他人の仕事のために毎晩遅くまで残業をしている状態です。

この事態をなんとか改善したいと思ったAさんは、Bさんに思い切って話してみることにしました。

それでは、Aさん、がんばってみましょう!

【Take1】

Aさん「あの~、最近、私仕事が多くて、夜帰るのが遅くなっているんですよ」

Bさん「あ、そうなの。それじゃもうちょっと仕事のやり方を考えないとね。」

Aさん「えっ、はぁ…(そういうことではなく・・・)」

おっとっと。率直に事実を伝えず、遠まわしに表現しようとすると陥ってしまうパターンです。

Bさんは自分が関わる事態だという認識さえ持つには至らなかったようですね。

さあ、率直に表現することを意識してもう一回いきましょう。

【Take2】

Aさん「Bさん、私に今までご自分の雑用をやらせてきましたよね」

Bさん「はっ、なにそれ、人が無理にやらせたみたいな言い方! ちゃんとその都度お願いしていいか確認してきたでしょ!」

う~ん、率直は率直ですが、これでは攻撃的に聞こえてしまいますね。

Bさんがカチンときてしまうのも当然です。

気をつけてほしいのは、これは完全な「被害者の文脈」だということ。

被害者の立場をとるということは、ひっくり返せば相手を糾弾しようという姿勢の表れです。

「私がこんなに辛い目に遭っているのはあなたのせいよ!」というわけですね。

これでは、批判されたほうは、自分の身を守ろうと同じく攻撃的になるか、あるいは黙って背を向けてしまうことでしょう。

相手を攻撃せず、事実を率直に伝えるにはどうしたらよいのでしょうか?

ここでは「Iメッセージ(私を主語にした伝え方)」による表現をお勧めします。

「私にはこう思える」「私はこの事態にこう関わってきた」という、私を主語にする表現方法です。

先ほどのAさんの伝え方は、「あなたは~~してきた」という、「Youメッセージ(あなたを主語にした伝え方)」でした。

確かにBさんは、自分のやるべき仕事をAさんにやらせてきてしまいました。

でも本当にそれだけでしょうか。

雑用を頼んできたのはBさんだとしても、「引き受けてきた」のはAさん本人であるはずです。Aさんには断ることもできたはずですが、そうしないできたのはAさんです。

Aさんがこの事態にどう関与したのか、主体的な行動として、きちんと表現することが必要です。

勇気を出して、さあもう一回!

【Take3】

Aさん「Bさん、これまで私、Bさんから頼まれた仕事をお引き受けしてきましたけど、正直なところ、最近とても負担になっているんです」

Bさん「あれ、そうだったの。だったらそのとき断ってくれたらよかったのに。」

Aさん「ええ、そうですね。私もそのとき申し上げればよかったんですけど、つい、これくらいならいいか…と思ってやってきてしまいました。ただこれからは自分の時間も大事にしたいので、お引き受けするものとしないものを分けさせていただきたいのですがいかがでしょう。」

Bさん「もちろん、そうしてよ」

Aさん「ありがとうございます」

いかがでしょうか。

率直だけれど、決して相手を攻撃しようとはしていませんね。

「あなたの言い方はきつい」→「私にはあなたの言い方はきつく聞こえる」

「あなたはこの仕事を手伝ってくれない」→「私はこの仕事を一人でやっている」

などなど、YouメッセージがIメッセージに変換できないか考えてみましょう。

「わたし」に軸足を置いて表現することが、問題解決に向かう対話の第一歩です。

物陰に隠れた私ではなく、しっかりと姿をさらして、話し合いに臨みましょう!

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