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ホームアイシンクインフォメーション第6回:ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest hour 2018年)PM系講師 梅田拓

第6回:ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest hour 2018年)
PM系講師 梅田拓

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今、日本のみならず全世界から経済的かつ政治的に注目を浴びているイギリス。その国のかつての首相、ウィンストン・チャーチルを題材に取り上げた映画が今回のネタです。映画の副題からもお分かりの通り、彼が首相になったことで、いかにして当時のヒトラー政権に屈服することなく、イギリスを守り抜いたのか。政党内部からも、国王からも、事実上見放され、ある意味「貧乏くじ」を引いた結果として首相になった彼/チャーチルが、どうやって国会や国民からの信頼を勝ち得て、彼らを導くことができたのか。そうした葛藤を描いた映画です。

時代は1940年、第二次世界大戦初期に、ドイツやイタリアに対しての政策で失敗をしたイギリスは、次の首相を立てる必要に迫られます。それが今回の主人公、チャーチル首相……ですが「与野党双方を納得させる首相人事となると、他に選択肢はない」という、ある意味もっとも悲観的な観点からの選択の結果でした。
チャーチル自身は、徹底的に当時のドイツと戦う姿勢を示していく構えでしたが、ドイツの進行状況から、政権内部において和平交渉に挑むのが良いのではないかとの意見も出始め、すでに一部にはその方向で動き出す政治家たちもいました。大陸に渡って戦線を展開していたイギリス軍の敗北の危機も迎え、国としての大きな決断を迫られることになります。講和への道か、徹底抗戦か。首相として「国の方向性を決める重大な選択」を迫られますが、何をもってして進むべき道を決定すればよいのか?……悩みは消えません。
そんな中、国王からの思いがけない助言などもあり、彼は国会へ向かう送迎の車から一人抜け出し、街の雑踏の中に飛び込みます。国民の声を聴くために!

さて、皆さんがこれまで仕事をやってきた中で、リーダーや上長から、様々な指令が飛んでくる場面があったと思います。そんな時、このような疑問を持ったことはないでしょうか?「その指示は、無理でしょ?」「いやいや、現場をちゃんと見てよ、そんなのできないし…」
上長からの指示にもかかわらず、なぜ現場からネガティブな声が出てくるのか? その多くの場合、現場を知らないリーダーや現状を見ていない上司が、机上の数字やスケジュールの締め切り日だけ、またコストの数字だけで判断し、現場に出していた指示ではなかったでしょうか。そこまで極端な事ではないにしても、似た事例を思い当たる方がいらっしゃるのではないでしょうか?

こういう時にリーダーの方々に思い出していただきたい言葉が「三現主義」。ここで言う三つの「現」とは、「現場、現実、現物」を指しています。
「現場へ出向き」、「その場で起きている現実に目を向け」、「そこで作られている現物を手に」判断してこそ、仕事やプロジェクトとして対処すべき、対処可能な現実的な案が浮かぶというものです。机上の空論とは言わないまでも、現場を知らずにデータ「だけ」で判断や指示を出してしまうと、プロジェクトの方向付けにおいて大きく進路を誤ったり、やるべきではない状況に導いてしまう事が少なくありません。

この映画では、首相自身、自分の当初の信念を曲げてでも講和に進むべきなのか、信じる道として戦い続けるべきなのか? いくら首相といえども、国民の声に直接触れずに、国民の後押し無く「国会や、それらを通して得られる情報」だけでは決められない。国民の声を聴かなくては…と、首相自ら「国民の生の声」に耳を傾けるため、また判断のきっかけをつかむために街中へ出向く。ではどこで、どうやって「国民からの声」を聴きとったのか?それは実際にこの作品を見ていただければと思います。

余談ではありますが、今回のウィンストン・チャーチルという映画は、アカデミー主演男優賞を取る程の演者の熱演のみならず、同じくアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞しています。その受賞者が日本人のアーティストだというのも話題になりました。

さらに付け加えますと、直接この映画、また今回の記事内容とは関係はないのですが、映画の中で一つの情報として出てくる「ダンケルクでのダイナモ作戦(イギリス軍撤退作戦)」は、2017年に「ダンケルク」というタイトルで映画化されています。こちらも見ごたえのある映画になっております。

こうして少し興味を持って追加情報を知るだけで、いろいろな視点から楽しめる映画は、とても素敵なエンターテインメントの一つだと思います。それではまた次回。

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