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ホームアイシンクインフォメーション第27回:ニライカナイからの手紙(2005年)

第27回:ニライカナイからの手紙(2005年)

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この記事をご覧の方の中にもファンの方がいらっしゃるのではないでしょうか?実力派女優となった蒼井優。彼女の初主演作、「ニライカナイからの手紙」というオリジナル脚本映画が今回の題材です。舞台は沖縄県竹富島と東京。南の島から都会に出てきて…とありそうなお話が展開するのですが、そこから何を引き出すのか。まずは映画のストーリーから見ていきましょう。

カメラマンであった父を早くに亡くした主人公の安里風希(ふうき)。彼女がまだ幼いころに母親も東京に行ってしまい、風希は幼いながらにしてお爺さんと二人での生活がはじまることになりました。たった一人の母親とさえ離れ離れで生活しなければならなくなります。でも母親はチャンスがあれば島に帰ってくる…はずでした。でもなかなか帰ってきません。ただ、必ず風希の誕生日には風希宛に母から手紙が届きます。7歳、8歳、9歳…と、ずっと会えないけれど、誕生日には必ず母から手紙が届きます。でも手紙だけで母とは会えない、そんなお爺さんとの生活が「普通の生活」になってしまいました。
風希も高校三年、18歳。いつものとおり誕生日には母から手紙が届きます。そこには自分の進む道を選びなさいと書かれています。それを読んだ彼女は、高校卒業と同時に東京へ行きたい、写真の勉強がしたいと言い出します。ですがなかなかお爺さんはそれを許してくれません。それを振り切って風希は東京に行きます。写真を学びに、そして母を探しに。

ここでいつものごとく、我々の仕事の状況を振り返ってみましょう。皆さん、「効率よく」会議はできているでしょうか?特に在宅勤務やオンラインが可能になった今、「オンライン会議が増えすぎて困っている」といった方はいませんか?会議に呼び出されはするものの、結局「何のための会議なのかわからん」とか「昨日も一昨日も、似たような会議があったのに…」と不満が漏れる人もいるのではないでしょうか?またこれとは別に、「あの人にこれを伝えたつもり」になっていても、「いえ、そんなことは聞いていませんが?(だからやっていない)」と言われたことはありませんか?誰かに連絡を取ろうと電話をしてみても「今席を外しております、折り返しで…」と何度折り返したらつかまるのかというピンポン状況に陥ったことがある人はいないでしょうか(いまは個人内線になりつつあるのでこれは減っているのかな)?これらは何が起きているのでしょうか?
プロジェクトマネジメントにおいてこれらは、「コミュニケーションがうまくいっていない」「コミュニケーションに関わる問題」ととらえます。そしてこんな事(非効率な会議が多すぎ、伝わっていない人がいる等々)が起きないようにするために、「コミュニケーション」をマネジメントする計画、コミュニケーションマネジメント計画書を策定します。それは、誰(A)から誰(B)に、何の情報を、どのようなタイミングで(日に1回?週に1回?月に1回?)どういう手法で(メール、チャット、Teams、Zoom etc.)情報を伝えるか?ということを計画するということ。結果として出来上がるのは、「この人には、週に1度、作業の進捗情報を、会議という形で、伝えよう」とか、「あの人には、月に1度、プロジェクトの運営情報を、報告書という形で、伝えよう」といった、各ステークホルダーにコミュニケーションをタイミングよく伝えることがリスト化された、計画書が出来上がることになります。会社によっては「会議体一覧」といった形になっているかもしれません。このように、かならずPJの関係者の誰に情報を伝え、誰から情報を伝えられるのかを、コミュニケーションを設計することで、会議やメーリングリスト等を設定することで、コミュニケーションの効率化を図るわけです。

映画においては、母は、せめて年に1度、娘の風希の誕生日の際には、必ず母から手紙が届くように、忙しい中でも子供への連絡を忘れないように、計画をしていたわけです。
そんな風希は高校を卒業したのをきっかけに、島を出て、友達のつてをたどって、撮影スタジオに居候する形で東京での生活を始めます。慣れない土地、お金もない中、はじめは生きていくことだけで精一杯。でも、ようやく仕事もまわせるようになってくることで、彼女の本当にやりたかったもう一つの事、会いたい母親の所在地を探し始めます。手がかりは誕生日に送られてきていた封筒の消印。それを頼りにその郵便局を探して、そして大切な事実を知ることになります。

前回に引き続き、今回もハリウッド的な派手さやカッコよさが売りの映画ではありません。派手さが好きな人には物足りないかもしれませんが、いわゆる日本映画のテイストが詰まった脚本になっています。やっと涼しくなり始めたこの時期、夏の疲れをすこし癒してくれるこんな映画はいかがでしょうか。
それではまた次回。

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