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ホームアイシンクインフォメーション第11回:チームビルディング(Team Building) PM系講師 鬼木睦雄

第11回:チームビルディング(Team Building)
 PM系講師 鬼木睦雄

メルマガ,できるプロマネの仕事術

●はじめに

プロマネがプロジェクトを成功に導くには、大きく2つのスキルが必要になります。一番目はプロジェクトマネジメントスキルであり、二番目はヒューマンスキルです。プロジェクトマネジメントを適切に実施しても、プロマネがチームをまとめられず、メンバーとの信頼関係が構築できずに、失敗してしまうケースも多々あります。この2つはプロジェクトを成功させる車の両輪といえます。戦国時代の名将である武田信玄は、「人は城、人は石垣、人は堀」といって部下の能力を最大限活かして戦いに勝利しました。今の言葉でいえば、武田信玄は人材マネジメントの達人と言えます。今回は、このヒューマンスキルのなかでも、チームをまとめて最高のパフォーマンスを引き出す「チームビルディング」にフォーカスして話を進めていきます。

 

●チームビルディングとはなにか?

チームビルディングは英語では「Team Building」と記述されるので、そのまま和訳すると、チーム編成とかチーム構築となります。これでは、チームビルディングの意味を「チームを構成するメンバーを集めてくる」として解釈することになります。しかしながら、チームビルディングの真の意味は「チームが高いパフォーマンスを発揮できるように仕立て上げること」です。

 

●チームビルディングプロセス

チームが最初から、プロジェクトの目標を達成できるための十分なパフォーマンスを発揮することは、期待できません。小生の経験したプロジェクトでも、多くの場合、最初は単なる集団であり、プロジェクト目標達成に向かって団結して向かっていく集団ではありませんでした。それでは、チームはどのような過程で成長していくのでしょうか?チームが成長していくプロセスとして、米国の心理学者であるタックマンが提唱したチーム形成5段階説があります。

 

タックマンモデル(チーム形成モデル)

  1. Forming(形成)集まってきただけで、目的や役割が明確になっていない状態
  2. Storming(嵐の状態)考え方や価値観が異なるためコンフリクトが発生
  3. Norming(チーム意識形成)お互いの価値観や世界観の違いを認め、リスペクトしあう関係になり、チーム意識が芽生える状態
  4. Performing(目的志向での行動)自発的な行動が起こり、チームとして最高のパフォーマンスを発揮する状態
  5. Adjourning(解散)

チームはこのように、単なる集団から、プロジェクト目標を達成できるパフォーマンスの高い集団(Performing)に変化していくことが求められますが、自然に任せていると、いつまでも嵐の状態(Storming)から抜け出せないこともあります。そこで、プロマネがチームビルディングを率先して行うリーダーシップが求められます。

 

●チームビルディングにおけるプロマネのリーダーシップ

プロマネがチームビルディングでリーダーシップを発揮する行動としては

  1. プロジェクトのゴールを明確にする(ゴール設定と共有)
  2. メンバーの役割を明確にする(活躍の場を与える)
  3. プロジェクトで守るべきグラウンドルール(行動規範)を決める
  4. メンバーの成長支援(例えば1on1 meeting
  5. メンバーへ仕事を任せてモチベートする(Delegation

等が挙げられます。プロマネはこのような行動を起こして、プロジェクト目標を達成できるパフォーマンスを発揮できるチームに仕立て上げることが肝要です。

 

Tip of the day

  • チームビルディングはプロジェクト成功のCSF(クリティカルサクセスファクター)
  • チームビルディングを通して、最高のパフォーマンスが発揮できるチームに仕立て上げるのがプロマネの仕事

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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