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第11回:プロジェクト・マネジャーのコンピテンシー 

メルマガ,組織&プロジェクトに役立つPMO活用術

組織のPMOの重要な業務として、組織のプロジェクトマネジメント力の強化があります。第10回からは、組織の人材育成についてお話ししています。前回は、プロジェクト・マネジャーの人材育成やスキル向上について話しました。今回は、プロジェクト・マネジャーのコンピテンシーについて話します。

1.PMコンピテンシーの定義

 コンピテンシーには様々な定義がありますが、優れた職務遂行能力を発揮している人に関する、知識、実践力、人格などの総称です。コンピテンシーには以下の特長があります。

  • 業務の遂行能力と相関がある
  • トレーニングにより向上ができる
  • 測定が可能である

プロジェクトを成功させるためには、単に知識だけでは無く、実践力や人格が必要になります。

PMOは、組織が必要としているプロジェクト・マネジャーのコンピテンシーを定義する必要があります。組織のプロジェクト・マネジャーを育成する場合には、定めたコンピテンシーを満たすような人材育成を心がけます。

PMOがコンピテンシーを定義する際には、PMI®の「プロジェクト・マネジャー・コンピテンシー開発体系」が役に立ちます。

この体系では、コンピテンシーを「知識」「実践」「人格」の3つの次元で表現しています。さらに、業界特性や組織特性による補完を必要としています。

「知識」は、プロジェクトマネジメントを遂行するための基礎となるもので、PMBOK®が基本になります。

「実践」は、プロジェクトの立ち上げ、計画、遂行、監視コントロール、終結を実際に遂行するためにはどのような行動が必要かに焦点を当てています。

「人格」は、プロジェクト・マネジャーの人間性で、“指導力”“マネジメント能力”“コミュニケーション能力”“認識能力”“効果性”“プロ意識”から構成されます。

PMOは、コンピテンシーを組織に適合した形で定義することが重要です。

2.PMコンピテンシーの評価

PMOは、プロジェクト・マネジャーのコンピテンシーを評価する仕組みを確立します。
そのためには、評価の方法や評価基準を設定します。

評価の方法には以下のようなものがあります。

  • テスト
  • プロジェクトの成果物の確認
  • 面接
  • グループ演習

プロジェクト・マネジャーが「実践」した結果は、成果物として残りますので、成果物の確認が有効です。
「人格」の特性についても、どのような行動パターンが現れたかを確認することができます。これらの詳細については、PMIの「プロジェクト・マネジャー・コンピテンシー開発体系」を参照してください。さらに、組織の特性を考慮した評価の仕組みを作ることが必要です。

3.PMコンピテンシーの向上

PMOは、PMコンピテンシーの評価方法に基づいて、プロジェクト・マネジャーのコンピテンシーの向上に関する仕組みを整備します。

この仕組みは次のプロセスから構成されます。

  1. 評価結果の確認
  2. コンピテンシーの評価結果、プロジェクト・マネジャーの強みを明確にし、さらに、どのような領域の向上が必要であるかを見極めます。評価結果が基準に満たない場合は、向上の必要性が認められます。

  3. コンピテンシー向上計画の準備
  4. プロジェクト・マネジャーが必要とする習得事項を身につけるために取り組むべき行動を規定します。

  5. コンピテンシー向上計画の実施
  6. 2.で計画した向上活動を実行計画にし、実行します。
    これらの活動では、組織の優先度やニーズ、実行中のプロジェクトの優先度やニーズを考慮して進める必要があります。

また、これらの活動は、プロジェクト・マネジャーのコンピテンシー全体が向上するように、継続して実施する必要があります。

4.PMコンピテンシーの見直し

PMOは組織目標の変化や組織全体のPMコンピテンシーの向上をよく確認し、PMコンピテンシーの定義や、PMコンピテンシー向上のプロセスを、組織に適合するように改善する必要があります。

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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