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第147回:ファシリテーターの中立性

ストレスをマネジメントしよう! 2023.02.27

さて、皆さんは会議でファシリテーターを務めることも多いことでしょうが、その際に一度は悩んだことがあるのが「ファシリテーターとしての中立性」ではないでしょうか。

ファシリテーターとしては会議において中立に振る舞い、皆の意見を公平に扱わなければならない。
とはいえ、同時に自分はある部署の代表として参加しているとか、プロマネとして持って行きたい方向性がある。
一体どうしたらいいの?!というわけです。

さて、このようなときにやらないほうがいいのは、「中立のフリをして、うまーく自分の思う結論に誘導しようとすること」です。

例えば自分の思う意見を言ってくれそうな人をさりげなく指し、その意見はきっちりと拾い上げ、それ以外の意見はなんとなく話の流れでフェイドアウトさせていき、「じゃあ今回の結論はこれということでいいですね」とさも皆の合意として自然に決まったように見せる・・・

これは参加者にしてみれば大変居心地が悪い時間です。「ああ、このファシリテーターはこれを結論にしたいんだな・・・」と薄々感じ取りながら、それに沿うような発言を求められている窮屈さを感じ続けることになります。

「皆で決める」というスタイルを取っているように見せて、実は「ファシリテーターが決めている」という裏表のある場になってしまうわけです。

それであればいっそのこと、それをオープンに伝えてみてください。
「今回はどうしても私の思う結論があって、皆さんにもそれに賛成してもらいたいと思っています。まずは私のアイデアを聞いていただいて、それから皆さんの意見をいただけませんか」と伝えたほうが、よほどスマートですよね。

純粋な中立性は保てていないかもしれませんが、この場でできる一番誠実な振る舞いではあるはずです。

あるいはメンバーの人数が少ないため、自分もメンバーの一人として意見を出す役割も求められているけれど、しかしファシリテーターと兼務しなければならず、そのときについ自分の意見が有利なように進行してしまいそう・・・という心配をお持ちの場合もありますよね。

こんなときも、そのような心配があることをオープンにしてみましょう。
「私としては公平にみんなの意見を扱いたいけれども、どうしても自分の意見が結論になるように進行してしまうかもしれない。だから、もし私が自分の意見にこだわってしまっているように見えたら、そう言ってください。」と、自分の中立性への不安を皆と共有しておくのです。

「私は絶対中立です!」「私は自分の意見をひいきして扱ったりしません!」と言われるより、「私は自分の意見を重く扱ってしまうかもしれない」と言ってくれた方が、周りの人は安心してそれを指摘しやすくなりますよね。

中立であることを目指しながらも、完璧に中立ではいられないことを自覚して、そのことをオープンにしつつ、その場でできる一番誠実な振る舞いを選ぶ。

これが目指したい「中立性」と私は考えていますが、皆さんはどう思いますか?

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