オンラインで公開講座&企業研修
新試験対応 PMP®試験対策講座
MENU 閉じる
閉じる
Information アイシンク インフォメーション
ホームアイシンクインフォメーション第141回:オンライン会議でも感情の「見える化」を

第141回:オンライン会議でも感情の「見える化」を

ストレスをマネジメントしよう! 2022.08.24

さて昨今、皆さんはオンライン会議をたくさん経験されていることと思います。
特にご自身がファシリテーターを務めるようなとき、迷われるのが「顔出し」をしてもらうかどうかという点かもしれません。

「顔出し」したほうが参加者の様子はつかみやすいけれど、「顔出し」することを嫌がる人もいるしなぁ・・・。自分も参加者の立場のときは、カメラオフが気楽なこともあるしなぁ・・・といった感じです。

ただ、私としては会議の質を上げたいなら、やっぱり「顔出し」を推奨します!

というのも、「カメラオフ」の場合、私たちの感情の力を100%引き出せていないことがあるからです。

そもそも感情は、自分自身に行動を促す力、動機づける力を持っています。

たとえば私たちは「怒り」を感じることで「闘ったり」、「恐怖」を感じることで「逃げたり」します。何も感じない場面では、わざわざそんなことはしません。

こんなふうに、感情は自分自身を動かす力を持っているのですが、しかし、それだけではありません。
実は「周りの人」を動かす力も持っています。

例えばある日、会議室を出てきた上司が、全身から怒りをあらわにしていたら?
それを見た皆さんはどうするでしょう?

たぶんしばらくは距離を取ろうとしますよね。
どんな火の粉が飛んでくるかもわからないし、ピリピリしている間はなるべく近づかないようにするでしょう。

動物が怒って、牙を剥いて毛を逆立てているときを考えてみてください。これは「そこから先は踏み込むな!あっちへいけ!」というメッセージですよね。
このように「怒り」には、他の人に距離を取らせ、遠ざける力があります。

あるいは同僚が仕事の失敗でひどく落ち込み、悲しんでいたら?
きっと皆さんはそっと近づいていって、優しく慰めてあげたいと思うはずです。

「悲しみ」には、他人の優しさや思いやり、援助を引き出す力があります。

あるいは出社したらにこにこと笑顔を見せている部下がいたら?
きっとこちらも思わず笑顔になって、「なーに、何かいいことあった?」と近づいて話かけるでしょう。

「喜び」は他者を引きつけ、活発なコミュニケーションを引き出します。

つまり感情は「その人」の行動のみならず、「周りの人」の行動を引き出す力もあるのです。
私たちはお互いの感情をキャッチすることで、「近づくべきか」「遠ざかるべきか」などを判断して適切な行動につなげているわけです。

オンライン会議の話に戻りますが、カメラオフでは他の人の「感情」がわかりません。

会議中、私たちは周囲の人の表情や姿勢、口調などから、今いい気分なのか、ちょっと怒っているのかなどを判断し、自分の出方を調整しています。

ところがカメラオフの場合、真っ暗な画面の向こうで、他の参加者がいまどんな感情なのかをつかむことができません。

そうすると自分は、このまま進めていいのかギアチェンジするべきなのかがわからないまま、手探りで会議を進行するはめになります。

結果的に、くどくど説明することになって会議がだらだら長引いたり、本当は参加者に不満があるのにそれを無視して進行することになり、結局あとで決定事項が覆されたり・・・といった事態が生じてしまいかねません。

感情はお互いの状態を知らせ合い、適切な関わりを引き出す大事な要素です。
オンライン会議でも、お互いの感情が伝わるような工夫をしていきたいですね!

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

03-5909-0912
平日 9:00〜18:00 (土日祝除く)
ホーム アイシンクの理念 プロジェクトマネジメントとは 導入事例
法人向けサービス
個人向け公開講座
企業案内
採用情報
インフォメーション