お客様のご紹介
- 商号
- 株式会社デンソー
- 事業内容
- 自動車関連事業・産業機器事業・生活関連機器事業・社会ソリューション
- 従業員数
- 単独 43,781人(2025年3月31日時点)
今回お話を伺った方
CIPとSOMRIE®認定制度について
-改めて、キャリアイノベーションプログラム(CIP)と「SOMRIE®認定制度」について、概要を教えてください
広瀬様:CIPはソフトウェア人財のキャリア開発を中長期の目線で支援する仕組みです。
その基盤として、専門性を見える化・認定する「SOMRIE®認定制度」があり、そこで定義されるジョブロールやケイパビリティを使って自分の将来を描くことができます。
そこから見えてくる目指す姿と現在のギャップに対して、準備している適切な研修を受講し知識を高める「リカレントプログラム」、実際の経験や活躍の場をアサインしていく「アサインプロセス」、そして現場の中で専門性に即した指導を行う「バディ制度」といった、一連のサイクルを回すことで、キャリアを実現していく仕組みです。

SOMRIE® SALON https://events.denso.com/somrie
-従来の人財開発制度との決定的な違いはありますか。
広瀬様:従来は、不足する目先のスキルを高めることや、何か問題が起きた際に対処するといった、比較的短期的な取り組みが主でした。
そこから、キャリアという視点で一人ひとりの成長を考え支援する仕組みが必要と考え、「キャリアプランデスク」に代表されるような、上司だけではなく専門家がアドバイスできる環境・データに基づいた配置・成長の確認などをCIPで提供しています。
特に「SOMRIE®認定制度」は、現在17のケイパビリティに対してレベル4以上を専門家として正式に認定する制度です。
レベルは1から7まであり、ケイパビリティはジョブロールに紐づけられています。将来なりたい姿をジョブロールで描き、関連するケイパビリティの状態を紐解きながらギャップを把握し、研修や実践で経験を積み、そのギャップを埋めていきます。
※ケイパビリティ:知識とスキルを専門性毎にまとめて定義したもの。
※ジョブロール:業務で担う役割。必要なケイパビリティと具体的なスキル、資格、経験などで定義したもの。
-「SOMRIE®(ソムリエ)」という名前に込められた思いは何でしょうか?
広瀬様:「ソムリエ」の由来は、2020年にソフトウェア部門における人財改革が始まった際に、仕事の全体感をワインを作るブドウ畑で表現されたのがルーツです。
気候の変化や工場の役割などイメージが近しく、専門家として真に良いものを見極めようという期待を込めて「ソムリエ」と名付けました。
グローバル展開を考えた際には、文化的に通じにくい懸念があったために、現在は「専門家」や「匠」を意味する英語の頭文字を組み合わせて、発音上「ソムリエ」を残しつつ名前を付け替えていますが、専門性の高い人を表現するという想いは変わっていません。

-制度導入後、目に見える個人の変化や組織力が向上したと感じた瞬間はありますか?
広瀬様:最も目に見えて変わったのは、社員一人ひとりのケイパビリティのレベルが棚卸しされ、情報基盤として蓄積されつつある点です。
これまで、スキルを全体的・統一的に可視化する取り組みは十分ではなく、個々人の成長の度合いを継続的に把握することも困難でしたが、現在は、従来見えていなかった状態や変化を確認できるようになったのが大きな前進です。
ケイパビリティの見える化によってギャップを把握し、それに即した体系的な教育プログラムを提供することで、研修が受けやすくなり、キャリア面談での目標設定や、ギャップを埋めるための具体的な活動にもつながりつつあります。
こうした取り組みにより、これまでの上司の経験や感覚に依存した研修受講や配置から、本人の意思も反映した情報に基づくキャリア開発へと変化してきていると思います。
弊社アイシンクの支援について
-アイシンクをはじめ、社外の専門家による評価を導入するメリットについて、現時点で感じられている面はありますか?
広瀬様:「SOMRIE®認定制度」を「業界でも通用する」制度にするためには、客観性と信頼性が重要と考えています。そのために、社外の専門家がアセスメントを実施する必要があり、専門性の高い会社にお願いするという体制を作ってきています。
アイシンクさんはプロジェクトマネジメントのアセスメントに相応しい会社であると我々も思っています。
-アイシンクがサポートする上で、プラットフォームへの良い影響などは感じられましたか?
広瀬様:CIPは、研修を受講して知識を獲得し、学んだことを業務で実践することで、スキルアップのサイクルを回すしくみです。そういった我々の想いに対して、アイシンクさんには実践的なエッセンスを入れた研修を開発いただいており、CIPをうまく回す上で、良い研修を実施していただいていると思います。
知識獲得と実践経験をセットにした研修になっていると感じます。
-CIPが目指すものを実現する上で、外部パートナーにどのような専門性やマインドを求められますか?
広瀬様:外部パートナー各社はそれぞれ専門的な強みを持っておられますが、日本の産業界を強くするために「SOMRIE®認定制度」やCIPを世の中に広めていきたいと考えたとき、パートナー各社のビジネス拡大と我々の思いをつなぎ合わせて、ビジネスの枠を超えた広い視点からご提案いただけると嬉しいです。
自社のことだけでなく、業界全体をどうしていくかというマインドで検討していくことが重要だと思います。
人財開発業界の中でも標準化を強く進めることで、ユーザー目線でも嬉しく、社会的な視点に立った時に嬉しさがあるのではと考えています。
今後の展望、共通プラットフォームとしての展開について
-今後、社内での展望について、どのようにお考えですか?
広瀬様:社内では、社員一人ひとりがCIPを通じて成長意欲を持ち始めている中で、学んだことを発揮する業務の場を会社としていかに提供できるかが重要です。
そのためにも最大限、能力が発揮できるようなアサインを実現できる組織にしたいと考えています。それによって会社としての成長スピードを高めていきたいと思います。
-共通プラットフォーム「SOMRIE®」としての展開についてはいかがでしょうか。
広瀬様:どの業界・企業も人財育成における困りごとは本質的には変わらないので、人財の育成施策として活用いただけるよう広く展開していきたいです。
企業のビジネスを越え日本の産業界を強くするために各企業が協力し、うまく連携できる共通プラットフォーム・エコシステムを作り、さらに、大学などの教育機関も含めたつながりを「SOMRIE®認定制度」を使って表現し、それが起点になってさらに新しいサービスが生まれるような循環ができればと思っています。
自動車業界に限らず、自社第一で人財を囲い込んでしまうと、結果として海外との差が広がったり、狭い範囲での人財獲得競争に陥りがちです。
そうならないためにも、アイシンクさんからはパートナーとして広い視点で「こういうことができるのではないか」とご提案いただけると嬉しいです。
広瀬様、増子様、貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。(アイシンク)
株式会社デンソーが運営するソフトウェア人材の認定制度「SOMRIE(ソムリエ)®」に関する情報発信プラットフォーム
SOMRIE® SALON https://events.denso.com/somrie
