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【PM特化】企業コンサルティング活用術:自社改革を加速させる方法

横田淳一
公開: 2025.11.16  更新: 2025.12.25

【PM特化】企業コンサルティング活用術:自社改革を加速させる方法

企業コンサルティングとは何か?

企業コンサルティングとは、企業が抱える経営や業務の課題を具体的なプロジェクトへと落とし込み、標準化・可視化・ガバナンスを整えることで、自社だけでは進めにくい大規模な改革を外部の知見をもって伴走し、実現に導く支援です。その入り口は、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)構築に近い領域から始まります。

企業コンサルティングとPMOコンサルの違い

PMOコンサルタントが個別のプロジェクト管理に特化するのに対し、企業コンサルティングは、投資目的や事業側の期待も含めてプロジェクト全体を戦略的に設計します。さらに、複数プロジェクトを束ねる(ポートフォリオ管理)ことまで視野に入れ、全社的な視点で支援するのが特徴です。

企業コンサルティングで解決するプロジェクトマネジメント上の課題

企業がプロジェクトマネジメント(PM)視点のコンサルを導入したくなる典型的な課題は、以下の通りです。

  • 進捗の不透明性: 複数プロジェクトのリアルタイムな進捗状況が見えない。
  • 意思疎通の断絶: ベンダーとユーザー、または部門間で意思疎通がスムーズにとれない。
  • 品質・コストのばらつき: プロジェクトごとに品質やコストが安定せず、予測が困難になる。

よくある導入タイミング

  • DXやシステム刷新など大型案件が同時に走るとき。
  • プロジェクトの遅延や赤字案件が続いたとき。
  • 部門ごとにプロジェクト管理のやり方がバラバラだと判明したとき。

企業向けプロジェクトマネジメントコンサルティングの提供範囲

コンサルティングは、PMOの設計と立ち上げ、管理標準類の整備、ダッシュボードによる可視化、会議体の設計、そしてPM人材の育成支援まで、ニーズに合わせて様々な分野で価値を提供します。

PMO立ち上げと標準化

複数のプロジェクトで「進捗」「課題」「リスク」「コスト」「品質」を同じフォーマットで報告できるようにします。さらにプロジェクト憲章やゲートレビューの基準などを整えることで、組織全体としてプロジェクトの状況を公平に比較・評価できる基盤の確立を目指します。

可視化とレポーティングの設計

複数のプロジェクトの状況を一覧できるダッシュボードや、経営層向けのポートフォリオ報告書を作成し、問題を早期に発見し、迅速な意思決定ができる状態を実現します。

プロジェクトマネジメント寄りの企業コンサルティングで使う進め方

コンサルティングは、診断→設計→試行→全社展開→定着の5段階で進められます。いきなり全社導入するのではなく、最初は一部のパイロットプロジェクトで標準を適用し、そのフィードバックを得ながら管理方法を洗練させていくアプローチを取ります。

診断フェーズで確認するポイント

改革の出発点となる診断フェーズでは、まずプロジェクトの棚卸しを行い、現行の管理様式、会議体と権限、レポーティングの流れ、使用しているツールを確認します。これにより、プロジェクトの遅延や品質のばらつきを生み出しているボトルネックを特定します。

定着フェーズでやること

設計した標準が絵に描いた餅にならないよう、定着フェーズが重要です。各プロジェクトの実データを標準テンプレートに実際に入れてもらい、PMOやコンサルタントがそれをレビューし、改善点を現場に戻す実践サイクルを一定期間回すことで、新しい仕組みを習慣化させます。

企業コンサルティングと人材育成をどう組み合わせるか

優れた仕組み(標準)を導入しても、現場が使いこなせなければ成果は出ません。そのため、プロジェクトマネジメント研修やPMO担当者向け研修を同時に実施し、社内で新しい仕組みを自律的に回せる人材を増やすことが必須です。

PMO人材とプロジェクトマネージャの育成

標準を作る側(PMO人材)と、プロジェクトで実際に使う側(プロジェクトマネジャー)の両方に教育を行います。これにより、組織全体が同じ用語と管理粒度でコミュニケーションできるようになり、意思疎通のミスを減らします。

社内レビュー担当の立ち上げ

外部コンサルタントの支援が薄くなっても改革が継続できるように、社内に新しい標準をレビューし、メンバーを指導できる担当者を育成・配置します。

企業コンサルティングの成果をどう測るか

PMO導入による改善効果は、数字で示すことが重要です。プロジェクト成功率や遅延の減少、品質指標、可視化レポートの提出率など、PMO導入で測りやすい指標を設定します。

経営層向けの評価指標

経営層向けには、ポートフォリオ全体の予算消化状況、主要プロジェクトの進捗、重大リスクの件数など、意思決定に必要な情報を集約し、定期的に報告する形を整えます。

現場向けの評価指標

運用する現場向けには、定例会議の実施率、リスクの起票とクローズ率、標準テンプレートの利用率など、現場で直接改善できる具体的な行動指標を置きます。

企業のプロジェクトマネジメントをコンサルティングで強化する意義

企業のPMをコンサルティングで強化する意義は、スピードと再現性の獲得にあります。外部の知見を使うことで、PMOや標準化を短期間で立ち上げ、並行して社内のPM教育を進めることができます。これにより、以降のすべてのプロジェクトで、同じ品質とスピードを再現できるようになります。
アイシンクでは、貴社が自律的に高い成果を出し続けるための基盤構築と人財育成を統合的に支援いたします。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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著者情報
プロジェクトマネジメント系講座
横田淳一

大手電機メーカーにて、民生用ビデオカメラ、映画館向けデジタルシネマシステム、病院向け映像統合システムの設計に於いて、プロジェクトマネジメントの経験を持つ。
講座では、理論と経験談を基にした実践で役立つ内容を伝える。


あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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