プロジェクトマネジメントスキルは、ビジネス環境が複雑化する現代において、キャリアアップと組織力強化に不可欠です。
本記事では、2025年時点のPM主要資格10種と、それらの特徴やスタイルを解説します。
プロジェクトマネジメント研修で取得できる資格一覧
PM資格は、目的や対応分野に応じて主に以下の4系統に分けられます。
| 国際標準系 | PMP®、CAPM®、PMI-ACP®、PgMP® |
|---|---|
| 国内資格系 | IPAプロジェクトマネージャ試験(国家資格PM)、P2M(PMC等) |
| フレームワーク系 | PRINCE2®Foundation/Practitioner |
| 欧州・入門系 | IPMALevelD、CompTIAProject+ |
主要プロジェクトマネジメント資格の特徴比較
最も知名度の高いPMP®は、実務経験3年〜5年+35時間公式研修が受験必須要件です。
受験料は約9.5万円(655USD)、3年ごとに60PDUの取得による更新が求められます。
IPA国家資格PMは論述試験があり難易度が高く、P2Mは国内のプログラムマネジメントに特化しているのが特徴です。
資格取得に必要なプロジェクトマネジメント研修と費用
PMP取得に必要な35時間公式研修(ATP研修)は、模擬試験や申請サポートを含むブートキャンプ形式では約25万〜33万円が目安です。
| PMP公式ATP研修 | 模擬試験+申請サポート含むブートキャンプ(5日間):250,000〜330,000円 |
|---|---|
| 国家資格PM対策講座 | TAC本科生(通信):80,000円前後 添削付き論述集中ゼミ(2日):50,000円前後 |
| P2M(PMC)講座・試験 | 集合学習(録画):79,200円前後、試験料17,050円 |
| PRINCE2Foundation/Practitioner | 事前学習+1日研修:78,800〜298,000円(試験料込み) |
資格別:試験内容と推奨勉強時間・学習スタイル

PMP®資格
| 受験資格 | 2年〜5年以上の実務経験と、35時間以上の研修受講が必要 |
|---|---|
| 試験内容 | 230分(休憩時間、チュートリアル、アンケート除く) 60問×3セット計180問(内5問は合否に関係ない問題) 四者択一方式・複数選択式設問・マッチング式設問など |
| 勉強時間の目安 | 60時間〜100時間程度。 |
| 実施時期 | 毎月2回実施(年3回まで受験可能)、平日・土日祝も受験可能(詳細はピアソンVUEのWEBサイト内カレンダーに記載) |
| 受験会場 | 東京(新宿)をはじめ、全国多数に会場あり。また自宅でのオンライン受験も可能。 |
| 受験費用 | 655 USD(PMI®非会員の場合)。 |
プロジェクトマネージャ試験(PM)
| 受験資格 | なし |
|---|---|
| 試験内容 | 300分。マークシート、記述式、論述式。 |
| 勉強時間の目安 | 100時間〜300時間程度。 |
| 実施時期 | 秋期(10月)の年1回実施。 |
| 受験会場 | 会場での筆記試験。 |
| 受験費用 | 7,500円(税込)。 |
P2M
| 受験資格 | PMCの場合→講習会修了など、PMRの場合→PMS資格者+3年以上の実務経験など |
|---|---|
| 試験内容 | PMC→75分50問、PMR→論文・面談・ワークショップなど。 |
| 勉強時間の目安 | PMC→25時間程度。 |
| 実施時期 | PMC→年間6回実施。 |
| 受験会場 | CBT試験。 |
| 受験費用 | PMC→17,050円(税込) |
PRINCE2
| 受験資格 | Foundation(基礎)→なし、Practitioner(応用)→Foundation合格、またはPMP®などのPM関連資格の保有が必要 |
|---|---|
| 試験内容 | Foundation→択一式、Practitioner→ケーススタディ形式。 |
| 勉強時間の目安 | PMP®と比較しコンパクトに集中して学習が可能。(研修が一般的) |
| 実施時期 | 研修終了後、オンラインで随時受験可能。 |
| 受験会場 | オンライン(自宅など)。 |
| 受験費用 | Foundation→380ポンドまたは579EUR程度、 Practitioner: 410ポンドまたは499 EUR程度 ※試験単体、為替により変動) |
研修形式の選択ガイド:オンライン・対面・ハイブリッド
オンライン研修は時間・場所の柔軟性と費用削減に優れ、対面研修はグループ演習による実践的な理解深化に適しています。
ハイブリッドは両者の利点を活かすことができます。
資格選びは、自身のキャリアゴールに基づき検討しましょう。
実務経験が豊富で国際的な案件に携わるならPMP®、IT系でコストパフォーマンスを重視するならプロジェクトマネージャ試験(PM)など、ポイントを押さえて選択しましょう。
よくある質問(FAQ)
学習環境を問わないオンライン研修・eラーニングを駆使し、日々の隙間時間(通勤時間など)にコツコツと学習することが有効です。
オンラインセミナー受講や社内研修の講師登壇などでPDU(プロフェッショナル・ディベロップメント・ユニット)を収集できます。
資格が公共入札要件になっている事例の提出や、資格取得によるプロジェクト成功率向上を説得することで承認されやすくなります。
まとめ:最適な資格と研修でキャリア・組織力を強化
資格はあなたのプロジェクトマネジメントスキルを客観的に証明し、研修は知識を実践力へと高める両輪です。
受験要件、研修内容、費用を比較し、ご自身のキャリアゴールに最も合う組み合わせを選択してください。
アイシンクは米国プロジェクトマネジメント協会が発行する認定トレーニングパートナー(ATP Premier)として、PMP®の対策講座をオンライン・eラーニング・対面で提供しております。
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