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SRPインタビュー

作成日 : 2012.9.13 東京大学(工学部4年~修士2年生)

社内プログラム名

特別プログラム(東京大学・アイシンク共同人材育成プロジェクト)

語り手

中尾政之先生(工学系研究科 機械工学専攻 教授)
土屋健介先生(生産技術研究所 機械・生体系部門 准教授)

「リーダー教育の必要性」についてどのようにお考えですか?

企業でリーダーとして活躍するには、専門性に加えて、リーダーとしてのコンピテンシーを培うことが不可欠です。

東大の学生の多くは、就職した後にリーダーとしての働きが期待されます。しかし、彼らは学校で機械工学などの専門性は磨いていても、リーダーとしてのスキルを磨いてきたわけではありません。ところがいざ就職するといきなりリーダーとしての仕事につけさせられてしまう。それで「東大生のクセにこんなこともできないのか」と言われてしまっていたんです。

これまでは「習うより慣れろ」と言われて、バテる直前までがむしゃらに働いてこれらのスキルを自習してきたわけですが、そのスキルを事前に学べればどれほどスムーズなことか。企業に就職した時のショックを大幅に和らげられると思います。

中尾先生

アイシンクの教育プログラムのどのような点に魅かれましたか?

土屋先生(右)と弊社代表伊藤

不確実性の高いプロジェクトをリードできる人材を育成するという点に魅かれました。

これまでも、「ミスなくもれなくダブりなく」が信条のような、公共政策的なプロジェクトマネジメントの教育はすでに実施していました。しかしソフトウェア開発や新商品開発のような不確実性の高いプロジェクトをリードできる人材を育てる教育は、大学にまだなかったんです。

事実、建設機械系に就職した学生は辞めないんですが、ソフトウェアに就職した学生は次々と辞めていってしまうんですね。不確実性の高いプロジェクトのリーダーとなる訓練が行われていなかったからです。これからの時代に求められるのは、上意下達で命令する軍隊の連隊長のようなリーダーではありません。プロジェクトの前提条件や周辺環境が絶えず変化する中で、臨機応変に最善策を選択するような、ゲリラの分隊長のようなリーダーが求められます。そういったリーダーを育てるノウハウがあるという点にアイシンクさんの魅力を感じました。

実際に実施いただき、良かった点はどんな点でしたか?

ヒューマンスキルの教育が充実していた点がよかったですね。リーダーとして活躍するためには、機械工学などの専門性だけではなく、ハッピーエンドを用意してチームのモチベーションを保つスキルや、ネガティブ・フィードバックから脱して自分自身のストレスをコントロールするスキルなどが必要です。アイシンクさんの教育内容である「傾聴」や「ストレスマネジメント」などは、工学部の教育には全くないですからね。

この教育を受けたことで、学生に変化はありましたか?

こればかりは残念ながらすぐにはわかりませんね(笑)。教育の難しいところです。

社会に出たあとで「あのとき授業で学んだのってこういうことだったなぁ」ってありがたみに気づいてもらえるのもいいかなとは思っています。

最後に、本教育プログラムを通じた学生への期待はどんなものでしょうか?

エンジニアとしての専門性にプラスして、不確実性をリードできる力や、新しいものを発想する力、チームをモチベートしていく力、ストレスをコントロールする力などをこのプログラムで身につけ、新しい時代に即したリーダーとして活躍してほしいと思います。

ありがとうございました。

聞き手
 伊藤健太郎 (アイシンク株式会社 代表取締役社長)
 丸山奈緒子 (アイシンク株式会社 ヒューマンスキル講師)

あらゆるお客様の「プロジェクトの成功」をサポートしていくことが、
アイシンクの最大の使命と考えております。

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